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新会員サービス「オンラインサロン」 大好評開催中! | 2025年2月

失敗も挫折も「成功への過程」、大きな屈伸が大きな飛躍につながる

本協会の栄養経営士・栄養経営サポーターのみが無料で参加できる「オンラインサロン」。第42回は2月19日(水)18:30より行われました。この日は宮澤靖代表理事と田中智美理事が出席し、参加者からの質問に対しみんなで意見を出し合いました。

オンラインサロン

失敗は星の数ほどあるけれど目標は失わない

この回は質問のあとに、参加申し込み時に募集した「こんな話を聞いてみたい」のなかから「仕事での挫折はありますか?」というテーマで話し合いました。

最初に話を聞いた田中理事は「いっぱいあります。ありすぎて思い出せない感じ」と笑って答えながらも「ただ、失敗や恥は星の数ほどあるが、挫折かといわれるとそうではない気がしている。気力を失った瞬間はあるけど、目標は失っていない。そう考えると、自分の中では『挫折ではない』と思っているかも」と説明しました。

さらに「自分は、なぜ失敗したのかを分析したら次の日には『こうしてみよう』と考え始めるタイプ。失敗の原因を自分に求め、他人のせいにはしないようにし、そこから自分で前に進むこと意識してきた」と、立ち直る際の考え方についても話しました。

そんな田中理事が唯一、挫折を感じたのは、まだ宮澤代表理事が所属されていたときの近森病院にいったときだったそう。「近森病院で臨床をやっている管理栄養士がすごくまぶしくて、自分もそうあったら素敵だなと思った。でも自院ではここまではできない。こんなことを教えてくれる医師もいないし、自分も教えられないと思っていたら、宮澤先生に『近森だからできるんじゃない、やるかやらないかだ』と言われて…わかってるけど、それができないんですと思って涙が出た」。

しかし、北海道に戻ってから、何をすれば自院でもできるのかを考えて実行することで、今の29名を擁する栄養部にまで大きく成長させることができたそうです。それを思えば「そのときの挫折のおかげで今があると思っている」と感慨深く語りました。

「うまくいかない」と愚痴を送った
師匠からの言葉で価値観が変わった

宮澤代表理事は「話すとこれから6時間ぐらいかかりますけどよろしいですか?」とおどけつつ、「挫折なんて山ほどある。失敗や挫折がなければ成功もない。成功している人は誰よりも失敗もしている」と語り、「失敗から得た学びは2つ。100回叩けば壊れる壁を99回であきらめる人が多い。やり続けているからこそ成功があり、途中でやめるから失敗・挫折になる。もうひとつは、成功するまでやり続ければ挫折も失敗もないということ」と伝えました。

宮澤代表理事がそう考えるようになったのは近森病院に着任して2~3年目のことで、当時の近森理事長のバックアップのもと、年間7~8人ずつ管理栄養士を増やしながら部署を拡大していたときでした。「徹底的に臨床を叩きこんで、医療従事者としてのマインドも叩き込んで…というときに、うまくいかないことがたくさん出てきた。『なんでこれができないのか、このスタッフでは無理なのか』と思い悩み、自分を育ててくれた人に聞いてみようと、アメリカ留学時の師匠にメールを送ってみた。ここがうまくいかない、あれが思い通りにならないとA4の紙5~6枚分になるくらい愚痴を書いて送ったら、返ってきた返事がたったの2行だった。書かれていたのは『うまくいってないんだ。だって、うまくいく途中だからね』。これを読んで、そうか、と思って考え方が変わった。

今でもいっぱい失敗はあるが『途中なんだから仕方ないよね』と良い意味で開き直れる助言をもらった。これが大きな学びだった」と自分の考えが変わった恩師からの一言を紹介しました。

挫折が自分の価値観を考え直すきっかけに

最後に、このテーマを「聞いてみたい」と書いた先生もカメラで登場し、自身の経験を語りました。

質問の先生は、2年程前に職場の後輩が適応障害となって退職、部署長としてできることを、とがんばった結果、自身も適応障害になって休職することになりました。大好きだった仕事が楽しめなくなり、「お金のためだけに働けばいいか」とまで思うようになったそうです。

その後、現在の勤務先から声をかけてもらい、今はとても仕事が楽しく、モチベーションも上がってきているとのことでした。

「挫折しているときはつらさに気づけず、なんでこんな思いをしているのかと思っていた。でもこれが自分の価値観を考え直すきっかけになり、なぜこの仕事を選んだのか、何がしたいのかを改めて考えることができたので、すごくよかった」と話し、「カウンセリングを受ける側になったことで、自分が栄養指導する際の参考になったし、共感というのはどういうことかを学ぶこともできた。挫折があったから気づけた感覚」と挫折が糧になったことを語りました。

「大きな飛躍の前には大きな屈伸が入る。それがあるから、伸びていける。そうしたことが、先生方にもあるのかな? と思いながら聞いていた」とのことでしたが、理事の先生方のお話が少しでも参考になったでしょうか。

悩みがあると周囲が見えなくなり、狭い世界で自分の行動に制限をかけてしまうこともあります。悩んだときにはひとりで抱え込まず、ぜひ周囲の人に話を聞いてもらってください。もちろん、事務局やオンラインサロンにお送りいただいてもOKです。ぜひ活用してくださいね!

「オンラインサロン」は今後も月に1回のペースで実施する予定です。全国の栄養経営士や理事の先生方と直接交流できる、会員ならではの貴重な機会ですので、ぜひ奮ってご参加ください。

★次回以降のスケジュール&参加申込はコチラから★

2月19日(水)のオンラインサロンの話題

・JSPEN2025の参加報告

・主治医が変わった時の栄養指導は?

・部下が発達障害かも…どう対応すれば?

・土日、祭日の日直体制はどうしてる?

・仕事での挫折はある?