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新会員サービス「オンラインサロン」 大好評開催中! | 2024年4月
2年後の次回改定を見据えてGLIM基準の導入体制をつくろう!
本協会の栄養経営士・栄養経営サポーターのみが無料で参加できる「オンラインサロン」。第34回は4月23日(火)18:30より行われました。協会からは宮澤靖代表理事、吉田貞夫副代表理事、真壁昇理事、田中智美理事、山下茂子理事が出席し、参加者からの質問に対しみんなで意見を出し合いました。
基本は管理栄養士が診断
カットオフ値は自院の特性に合わせて検討を
この日最初の質問は「GLIM基準導入時の担当はどうすればよいか」というお悩みでした。
最初に事務局からJSPEN(日本栄養治療学会)のサイトの「GLIM基準による低栄養診断のプロセス」の図をもとに診断の流れを簡単に紹介し、そこからはGLIM基準に造詣の深い吉田副代表理事にバトンタッチ。GLIM基準でポイントになるところを話していただき、そこから急性期の取り組みとして、田中理事に勤務先の手稲渓仁会病院の状況についてうかがいました。
田中理事は「今はまだGLIMに対応していないが、現在絶賛書式変更中で、カットオフ値を自院で決めてから取り組み開始予定。うちはスクリーニングもアセスメントも管理栄養士が行っているが、マンパワー不足で栄養士だけでは難しいというのであれば、スクリーニングでのふるい分けを看護師が行い、そこで引っかかった人をGLIMで栄養士が診断という流れになるのでは」と自院の状況と担当について語りました。
吉田副代表理事が副院長を務めるちゅうざん病院では「スクリーニングのMUSTもGLIMも管理栄養士が行っている。高齢者が多く、低栄養患者が多いという前提なので、全例でGLIMを実施している。結構な確率で低栄養判定になるが、重度がついたら必ずNSTにあげるというルールになっている」とのこと。
この日とったアンケートで唯一、理事以外で「GLIM基準を導入している」と答えた参加者の先生は、「昨年12月に導入し、入院時のスクリーニングはMNA-SFを使って看護師が行っている。そこで低栄養リスクありの人を栄養士がGLIMで診断、上がってきた患者をNSTで対応している」と自院での導入状況を紹介しました。
宮澤代表理事の東京医科大学病院も「スクリーニングはMNA-SFを使って看護師が行い、ひっかかったら管理栄養士がGLIMで診断する」という体制だそうです。
真壁理事は「最初のスクリーニングはMUSTで、GLIMは先行論文を参考にやり始めたところ。実際に行うと85%が引っかかってくるので、結果的には全員見なければならないのかな、と思っている」と自院の状況を報告しました。
今回の診療報酬改定で急に注目を浴びているGLIM基準ですが、今後は導入必須になるのではと見られています。次回改定までに体制を整え、次の施行日を「普通の日」として迎えられるよう、今からしっかり準備をしておきましょう!
「オンラインサロン」は今後も月に1回のペースで実施する予定です。全国の栄養経営士や理事の先生方と直接交流できる、会員ならではの貴重な機会ですので、ぜひ奮ってご参加ください。
4月23日(金)のオンラインサロンの話題
・GLRM基準を導入したら担当は誰になる?
・管理栄養士の給与体系についてどう思う?
・栄養科内の職種による格差で悩んでます
・理事の先生がた、新年度になって行うことを教えてください!