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新会員サービス「オンラインサロン」 大好評開催中! | 2023年9月

言語や文化の違いはあれど人対人の関係は同じ
思いやりをもって接しよう!

本協会の栄養経営士・栄養経営サポーターのみが無料で参加できる「オンラインサロン」。第29回は9月27日(水)18:30より行われました。協会からは宮澤靖代表理事、吉田貞夫理事、真壁昇理事、山下茂子理事、田中智美理事が出席し、参加者からの質問に対しみんなで意見を出し合いました。

オンラインサロン

カンタンな言葉でOK!
まずは声かけのコミュニケーションを

この日、最後に紹介されたのは「外国人技能実習生の配属が決まったけど、どう対応すればいい?」という相談でした。理事の先生方からのアドバイスの前に、日清医療食品に勤める栄養経営士の西平有希さんにお話をうかがいました。

全国の病院で給食業務を請け負っている日清医療食品では、ベトナムやミャンマーからの技能実習生を多数受け入れています。やはり言葉の壁があるため、意思の疎通にはとくに気を配っているとのこと。「推し量る、空気を読むということが難しいので、話すときは明確な言葉で伝えることが必要」で、文字が読めない場合は「食札をアイコン化して作業に言語を使わない等の工夫が有効」だと西平さんは話しました。また「説明した後に『わかりましたか』と聞くと、わからなくても、つい『はい』と返事をしてしまう。返事を鵜呑みにせず、必ず『理解できたことは何ですか』と内容を確認して欲しい」と参加者に伝えました。

田中理事は、給食会社のスタッフとして外国人が入るときに「院内インフォメーションをしっかり行い、職員が受け入れる風土をつくることも大事だと思う。当院では院長も巻き込んで、病院全体でウェルカムという環境をつくった」と、事前準備の重要性について語りました。

同じく外国人の女性スタッフが院内にいるという吉田理事は「彼女たちはまだ若いのに、言葉の通じない異国の地でがんばっている。何気ない言葉やあいさつでいい、一人ひとりの職員が気軽に声をかけてあげて」とコミュニケーションの大切さを説きました。

宮澤代表理事は「当院にもベトナムの人が10人ぐらいいて、真面目で熱心なので戦力になっている。ただ、日本の文化や常識がわからないことがあるので、日本のルールを伝えることが重要」と話し、「自分や吉田先生は海外留学経験者だからわかるが、一人にされると孤独や絶望を感じることがある。日本語でいいから『おつかれさま』と声をかけて、コミュニケーションをとって」と経験に基づいたアドバイスがありました。

人手不足が深刻な厨房で、日本人以外のスタッフが増えていくのは必然。気持ちよく協働するために、まずはお互いを理解するところからはじめてはいかがでしょうか。

「オンラインサロン」は今後も月に1回のペースで実施する予定です。全国の栄養経営士や理事の先生方と直接交流できる、会員ならではの貴重な機会ですので、ぜひ奮ってご参加ください。

★次回以降のスケジュール&参加申込はコチラから★

9月27日(水)のオンラインサロンの話題

・適切な病棟配置について、業務量の調整はどうしてる? 優先すべき病棟はある?

・カリウム制限食の献立、どこまで厳密にしてる?

・食種を整理したいけど、どこまで減らせばいいのか悩んでます

・資格取得をめざしてるけど要件が厳しくて…どうすればいい?

・急に委託給食会社を変更することになって困っています

・外国人技能実習生が配属に。どう対応すればいい?