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2026年代表理事ご挨拶 | 2026年1月

「実践」「成果」「仲間」をキーワードに
栄養経営士の活動で経営改善を成し遂げよう

一般社団法人日本栄養経営実践協会は、2026年5月で12周年を迎えます。新たな年を迎え、代表理事の宮澤靖より、本年のごあいさつを申し上げます。

宮澤代表理事

栄養士が評価される仕組みづくりに向けた3つのキーワード

新年、あけましておめでとうございます。会員の皆さまにおかれましては、患者さん・利用者さんの栄養管理のため日々精進されていることと思います。本協会は皆さまのご指導・ご鞭撻により、今年5月で設立12周年を迎える運びとなりました。厚く御礼申し上げます。

今、現場で頑張っている管理栄養士の方に話を聞きますと、「頑張っているのに評価されない」「社会的な地位が変わらない」「給料が安い」といった声をよく聞きます。しかし、全国の病院で経営が非常に厳しくなっているなかで、待っているだけではなかなか変わりません。これからは評価されるのを待つのではなく、評価される仕組みを私たちが作っていくべきではないでしょうか。そして、それこそが栄養経営士の役割になってくると考えています。

栄養経営士は「栄養と経営を一つに結びつけて仕掛けを作っていく」ことを実践していく人材です。私たちがその役割を担う専門職であるということを改めて自覚し、その実現に向けて動いていくことが、栄養経営士の存在感を示すことにもなるでしょう。

そのための今年のキーワードは三つあると思っています。まず「実践」、それから「成果」、そして「仲間」です。

成功事例を共有し、自分たちでも取り組んでいくことが大事

「実践」においては、現場で本当に使える栄養経営の実践に向け、「成功事例を真似していく」ということが重要ではないかと思っています。先人の真似をするというのは決して悪いことではなく、先行事例をもとに自分の施設に落とし込んでいくという意味で大切なステップです。協会としては、そのような成功事例を協会のWEBサイト等を活用しながら、会員の皆さんにより多くお届けしていくことが重要だと考えています。

現在、月刊誌「ヘルスケア・レストラン」(日本医療企画)誌上においても、毎月栄養経営士による実践事例を掲載いただいていますので、ぜひそちらもお目通しいただきまして、栄養経営士が現場でどのような動きをいているのか、それがどのような結果に繋がったのかを学んでいただきたい。そして、それを実際に自分の施設で実践するためにはどうすればよいのかを考え、アクションを起こしていただきたいと思います。

「成果」についてはやはり「数値」と「結果」ということが必要になってきます。栄養の効果とはどちらかというと間接コストです。例えば栄養士が動いたことによって「患者の喫食率がこれぐらい上がってきました」「残食量がこれだけ減りました」「絶食数が減りました」という結果は出ます。しかしそれだけでは栄養部門の中だけの成果です。そこで終わりではなく、「喫食量が増えたことで点滴の処方数が減った」「絶食が減ったことによって栄養状態が良くなったから、抗菌薬の使用量が減った」のような形で、間接的なコストとして訴えるということを意識する必要があります。

これまでとは違う新たな視点で仕事の成果を捉えてみよう

ほかにも、管理栄養士が動いたことで病院経営に貢献したという指標はたくさんあります。例えば病床稼働率が上がった要因を調べているなかで「近所の方から『あそこの病院はご飯が美味しい』と聞いたから」という患者さんの声があったとしたら、それは栄養科の功績として評価されるでしょう。今までは退院時に栄養指導を一回行うだけだった病院が、退院後に主治医の先生の診察日に合わせて外来での栄養指導を複数回行うようにしたら再入院率が減った、という結果が出たら、これは経営者層に対してもインパクトのある数字として示せるでしょう。そういったこれまでとは違った視点、違った角度で考えていくことを、心掛けていただきたいと考えています。

そして「仲間」です。全国に活躍されている栄養経営士がいる。これは同じような問題に悩みを抱えながら、現場で頑張っている仲間がいるということです。そこのネットワークをしっかりと構築していくことも重要だと考えています。地域支部での活動やネットを使った情報共有等を通して、お互いの成功事例を共有したり、逆に失敗した原因を共有して改善点を一緒に考えることもできるでしょう。点から面になっていけるように協会として取り組んでまいります。


この「実践」「成果」「仲間」という三つをキーワードに、2026年は栄養経営士が経営と医療制度の中核となり、病院経営の一助となる一年にできるよう、本協会としても努力してまいりますので、皆さまのご理解とご支援を何卒よろしくお願い申し上げます。

本年が栄養経営士の皆さまのさらなるご活躍の年になることを祈念しいたしまして、新年のご挨拶とさせていただきます。