お問い合わせ 資料請求

ニュースロゴ

日本栄養経営実践協会北陸支部 設立記念セミナー開催! | 2023年7月

代表理事と支部長による対談が実現
栄養経営士への期待を語る

日本栄養経営実践協会北陸支部は7月8日(土)に「日本栄養経営実践協会北陸支部設立記念セミナー」を開催した。 現地会場およびオンラインで開催され、北陸地方の栄養経営士を中心に全国各地から参加。北陸地域での今後の栄養経営士の活躍を期待させるセミナーとなった。

自分の言葉で伝え医師とディスカッションを

北陸支部は昨年11月に第7番目の支部として発足し、コロナ禍が明けてからの現地開催での設立記念セミナーとなった。

セミナーは、北陸支部支部長に就任した石井要氏(公立松任石川中央病院外科部長)による開会の挨拶からはじまった。そのなかで石井支部長は「支部でどういった役割を果たしていけばよいか、皆さんのご意見をいただきながら、支部を育てていきたい」と支部長としての意気込みを語った。

次に、宮澤靖代表理事(東京医科大学病院栄養管理科科長)が挨拶に立ち、支部設立のお礼を述べるとともに、「北陸支部は石井先生を中心に活動を進め、全国大会などで発表を行い、ぜひ活躍してほしい」と話した。その後は北陸支部の理事が登場し、一人ひとり簡単な紹介を行った。

オープニング
(左から)米原恭子理事、山田友香理事、甲村亮二理事、田中弘美副支部長、石井要支部長

続いて、メインプログラムのひとつである、宮澤代表理事と石井支部長の基調対談が行われた。「診療報酬改定!大きく変わる栄養士の役割~栄養経営士の重要性~」と題した対談では、最初に宮澤代表理事の略歴を辿りつつ、管理栄養士を取り巻く状況の変化と、現在置かれている立場や課題について語り合った。

対談の後半では、管理栄養士の病棟常駐とコミュニケーションの問題、今後のNSTのあり方、給食管理と人材確保などこれからの病院における管理栄養士の役割や、国が期待する方向性について言及した。

最後に宮澤代表理事から「医師としてどんな管理栄養士と働きたいか」と問われた石井支部長は「治療において食事・栄養は非常に大切。そこを安心して任せられる管理栄養士さんとは一緒に仕事をしても悩まない」と回答。また「答管理栄養士は真面目で志が高い人たちであるのはよく知っている。ハードルは高いかもしれないが、間違っていたらダメというわけではないから、ぜひ自分の意見を持って医師とコミュニケーションを取って欲しい。知識や情報を自分のなかに落とし込んで自分の言葉でアウトプットし、一緒にディスカッションをしていけば、そのなかで良いものが生まれてくると思う」と管理栄養士への期待を語り対談を終えた。

基調対談
基調対談を行った石井支部長(左)と宮澤靖代表理事

さまざまな「力」を高め自分の可能性を増やす

後半は北陸支部理事である米原恭子氏(医療法人財団五省会西能病院診療技術部栄養科)が「『元気』を届けるプロ集団の一員として~栄養部門の今、そしてこれから~」と題して発表を行った。

「『元気』を届けるプロ集団たれ」という言葉が病院の行動指針として掲げられているという米原氏は、自院での人材マネジメント手法や管理栄養士としての業務、他職種との連携、病棟配置に向けた取り組み等を紹介、栄養科の問題点と今後に向けた予定について説明した。また、栄養ケアステーションの活動や法人で進めている運動器の未来を考えるイベントの開催等、多彩な活動を行っていることも紹介した。

米原氏は、「最近、個々の力を高めるということをよく考えている。知識や経験も大切だが、アセスメント力や想像力、コミュニケーション力などを高めることも選択肢を増やすことにつながり、活躍の場や収益を増やすことにつながるのではないか」と語り、いろいろな「力」を身につける重要性を説き、発表を締めくくった。

講演
管理栄養士が「力」を身につける重要性を説いた米原理事

プログラムの最後は田中弘美副支部長(北陸学院大学短期大学部准教授)が挨拶に立ち、「北陸支部の活動として、支部長から医師目線での助言をもらいつつ、管理栄養士のスキルアップを目指したい」と話し、設立記念セミナーは終了した。

今後北陸支部では、地域の栄養経営士・管理栄養士のスキルアップのため、セミナーや合同研究などさまざまな企画を予定している。北陸地域の栄養経営士はぜひ企画に参加し、自身のスキルアップはもちろん地域の栄養活動の底上げにも尽力していただきたい。