お問い合わせ 資料請求

ニュースロゴ

2023年度「栄養経営士」資格認定基礎講習東京会場開催 | 2023年4月

医療人としての覚悟と責任を持ち
病棟常駐の海原に漕ぎ出そう

日本栄養経営実践協会が主催する2023年度「栄養経営士」資格認定基礎講習(以下、基礎講習)東京会場が4月16日(日)に開催された。今年度初の基礎講習は現地会場とWEB受講のハイブリッド方式で行い、現地参加の8人とWEB参加の24人、合計32人が参加。2015年のスタートから現在までで会場+WEBの受講修了者の累計は1633人、DVD修了者も含めると2216人となった。

基礎講習東京会場

栄養経営の基礎や姿勢を学び
これからの管理栄養士が進むべき道を知る

基礎講習は「栄養経営」という考え方の基礎や姿勢を学ぶ講義であり、「栄養経営士」資格認定試験の受験要件である。また、管理栄養士免許を持たない方が「栄養経営サポーター」として活躍するための登録要件にもなっている。

東京会場では、講師を務める本協会の宮澤靖代表理事が、病院の栄養部門が置かれている状況や多職種から期待される役割と実際の乖離など、厳しい現実について説明することからはじまった。現状を確認したあとは参加者に自部門の問題点や抱えている課題を聞き、その解決策を一緒に考え、目指す方向性を示した。

その後は診療報酬改定での栄養関連の動きや国が考えるこれからの管理栄養士像を紹介し、期待される栄養部門に変わるためにどうすれば良いのかを説明。宮澤代表理事が勤務先である東京医科大学病院で行った部門改革の実例を挙げながら、これからの管理栄養士が進むべき道について解説した。

6時間にわたる長い講義であったが、宮澤代表理事が伝える力強い言葉を一言も聞き漏らすまいと、一生懸命メモを取る参加者たちの姿が印象的であった。

会員は特別価格で基礎講習の再受講が可能!

今後の基礎講習は7月に札幌、11月に仙台での開催が決定しており、すべての会場でWEB受講も可能である。WEB受講なら遠方の方も参加できるので、ぜひ活用して欲しい。

なお、基礎講習では「栄養経営士」「栄養経営サポーター」の参加も歓迎している。栄養を取り巻く状況の変化に合わせ、宮澤代表理事の講義の内容も年々ブラッシュアップしている。会員価格での参加が可能なので、ぜひ受講して新しい学びを見つけて欲しい。

一人でも多くの管理栄養士が参加し、栄養経営士としての第一歩を踏み出すことを祈っている。

参加者の声~基礎講習修了レポートから~

「現在勤務している病院では自分が一番経験年数が少なく、上司はカルテ診のみの判断が多い方なので、ベッドサイドに行くことが重要だと思っていても、本当に自分の考えが正しいのか不安になることがたびたびありました。今回の講習を受けて病棟に出るべき理由が明確になり、大きな気づきとなりました。今後はきちんと意味のあるミールラウンドにしていきたいと思います」(病院勤務)

「今の環境の問題点や不満点について周囲のせいにすることが多かったのですが、講習を受けたことで、知識が圧倒的に足りない、知識が足りないので発言ができない、発言ができないから多職種とのコミュニケーションが取れない、コミュニケーションが取れないから患者さんのためになることが何もしてあげられない……とすべてつながっているのだと気づきました」(病院勤務)

「栄養部門の現状分析の質問事項に対し、講師からの解説、叱咤激励だけでなく、会場の参加者からもさまざまな課題が挙がり、現場で悩みながらも現場を改善しようと意欲的に取り組んでいる方たちの声を聴け、とても勇気づけられた」(病院勤務)

「『患者は管理栄養士を選べない』。このお言葉は胸に突き刺さりました。患者にとって、担当になった管理栄養士の裁量によって運命が変わるかもしれないということ、また、出会った管理栄養士によってその方の考え方を良い方向に変えることができるかもしれないと改めて感じました。もうすぐ新人教育にも初めて携わることになります。医療の質向上に向けて自己研鑽し続け、今回の講習の内容を新人育成にも活かしてまいります」(病院勤務)