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第7回「全国栄養経営士のつどい」東京大会を振り返る | 2022年10月

仲間の取り組みを自らの糧とし新たな改革へと踏み出そう!

第7回「全国栄養経営士のつどい」は2022年9月11日(日)に東京国際フォーラム会議室G407(東京都千代田区)で行われた。今回も現地会場とオンラインのハイブリッドで開催し130名が参加した。盛況のうちに終了した大会について、協会の宮澤靖代表理事に感想をうかがった。

宮澤代表理事

多くの学びを得た基調講演・特別講演

基調講演の水野英彰先生には、腸内細菌の有用性について、その重要性を示唆していただきました。最新情報もご紹介いただき、日常の臨床業務において、非常に役立つ内容であったと思います。

特別講演の今村英仁先生は、私たち管理栄養士が医療経済的にどのような貢献ができるのかをお話しくださいました。また、医師会や厚労省等の他団体がどのような考えの元に病院や高齢者施設での給食管理を行おうとしているのかを具体的に示してくださいました。

栄養経営士の理念である「栄養部門のマネジメント」と「患者を診る臨床栄養管理」についてそれぞれの分野でお話しいただき、会員にとって大きな学びとなったことだと思います。ぜひ、明日からの業務マネジメントに活かしてください。

レベルの高さを改めて感じた栄養経営士による実践報告

タスクシフトで医師や看護師の周辺業務をどれだけ担えるかが、管理栄養士の次のミッションになります。そのキーワードが病棟常駐だと考えますが、人員不足や教育の不備により、入院栄養管理体制加算がつく特定機能病院でも実現できていないのが現状です。

そんななか、一般病院への病棟常駐の拡大を前提に、今から準備をはじめるレポートが多数あったことを高く評価したいと思います。とくに教育改革を行った発表があったことは、大変意義があります。スタッフの増員には時間がかかりますが、部署内の教育ならすぐに取りかかれます。そこに変革の糸口を求めたことはとても大きなことです。

実践報告全体を通しての感想は、着眼点、アウトカムの出し方などきれいなマネジメントのストーリーができており、感心させられる報告例が多く、非常にうれしいというのが正直なところです。

これからも攻めの栄養管理で改革を進め、その結果をぜひ報告して欲しいと思います。

活発な意見交換が行われた栄養経営士サロン

今年も「つどい」でサロンを開催することができました。日々の悩みに対し、経験豊富な理事の先生方からアドバイスをいただけたことは大変良かったと思います。あまり多くの質問には答えられませんでしたが、質問していない人たちにもきっと参考になったはずです。ぜひ、毎月行っているオンラインサロンにもご参加いただき、理事の先生方に直接相談できる貴重な機会を活用してください。

今回もハイブリッドでの開催で、会場では少ない人数ながら会員の皆さまの元気なお姿を見ることができました。こうした出会いがあるのも「つどい」ならではと思っております。来年の「つどい」では、今年以上に会員の皆さまと直接お会いして、交流が深められることを期待しております。