全国栄養経営士のつどい仙台大会 開催について

宮澤 靖

まずは東北支部の設立、誠におめでとうございます。これまで東北地域で頑張ってこられた栄養経営士の皆様の活躍が結びついたということだと思っております。その東北・仙台で全国栄養経営士のつどいを開催できますことを大変嬉しく思っております。

今年は東日本大震災から10年目という節目の年です。10年が経過したいまなお、避難生活をされている方、不自由な生活をされている方もたくさんいらっしゃいます。そういったなかで、地域住民の皆様、担当の患者様など被災者の方のサポートをされている会員の方には、心より敬意を表します。

10年前の震災では、最前線に栄養に関する情報が伝わっていませんでした。私も震災から1週間で福島に行きましたが、避難所の横に野ざらしになった濃厚流動食のケースが山積みになっていた光景が強烈な印象として頭に残っています。現地の方に聞いてみると「支援物資で届いたのだが、どう配ればよいのかわからなくてそのままになっている」ということでした。最前線に管理栄養士がいない、仕分けできる人がいない、栄養に関する情報もない、というのがそのときの被災地の現状でした。栄養の情報を届けることの重要性について、少しずつですが理解が進んできています。今こそ管理栄養士として前に出るべきではないでしょうか。

毎年この「全国栄養経営士のつどい」を開催してまいりましたが、会員の方が行う実践報告につきましては、年々クオリティが上がっていると実感しております。そういうとハードルが上がっているようにも聞こえ、「私なんて」と思ってしまうかもしれませんが、発表のレベルではなく、日ごと現場で皆さんがやっていることのクオリティがあがっているということに気付いていただきたいと思います。自分たちはレベルの高いことをやっているんだということを認識していただき、自信を持っていただきたいと思います。そして、その現場での取り組みを発表いただくことが、多くの方にとって学びの提供につながりますので、会員の皆様にはぜひ発表にチャレンジしていただきたいと思います。

そして、発表していただくのは成功事例だけでなくていいと思っています。むしろ失敗した事例をお話しいただくことで、聞いた方がより学ぶことも多くなります。「うまくいかなかったので、この場を借りてアイデアがほしい」でも全然いいと思います。経験豊富な理事の先生方もいますし、全国に多くの会員の方がいますので、適切なアドバイスや成功するためのきかっけ、ヒントを得られるはずです。そして同じ失敗をしている人、同じところで悩んでいる人も必ずいます。そういう方々のためにもなりますので、失敗事例の発表もお待ちしています。

栄養経営実践協会は、これまで管理栄養士に不足していた「マネジメント」という概念を身につけ、「患者が診られる・病態がわかる」こと、その2本を柱としてうたっているという点で、他の協会とは違う独自性を確立していると考えています。協会には経験豊富な理事も参加しており、その理事が常に会員の方を向いていてサポートできる、これも非常に大きな強みとなっています。

まだ歴史も浅い団体ですが、結束力や指導力、そしてこれからの伸び代はどこにも負けないものがあると自負しております。職場環境を変えたい、病態を把握できるようになりたい、という皆さんには、ぜひこの大会に参加されることで、栄養経営という考え方を知っていただきたいと思います。多くの皆さまにご参加いただけることを祈念しております。

東京医科大学病院 栄養管理科 科長
一般社団法人日本栄養経営実践協会 代表理事
宮澤 靖

日時

2021年7月18日(日)10:00開会

会場

ハーネル仙台
(宮城県仙台市青葉区本町2-12-7) アクセス(外部サイト)
※WEB(ZOOM)で同時配信を行います

主催

一般社団法人日本栄養経営実践協会

協賛企業



全国栄養経営士のつどいについてのお問合わせ

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