全国栄養経営士のつどい東京大会 開催について
「全国栄養経営士のつどい」も今回で7回目を迎える運びとなりました。毎回、参加するたびに学びがあり、また学びが深められる内容ばかりで、私自身も大変勉強になっております。これは会員の皆さまの実践を元にした発表だからこその学びであり、また、それだけ皆さまが日常的に所属施設で実践されている証でもあります。
これからは少子高齢化がさらに進み、患者は増えてもメディカルスタッフが減っていく時代になります。今までは医師の全方向指示を受けて具現化していたものを、今後は私たち管理栄養士が自ら考え、発信する力を持たなければ、チーム医療に貢献できなくなるのではないでしょうか。また、国は病院から施設、施設から在宅での医療へとシフトを進めています。院内・施設内での多職種連携やチーム医療から、地域でのチーム医療が求められる時代へと変わり、「いかに効率よく地域医療を回すか」がこれからの課題になっていくでしょう。
今年(2022年度)の診療報酬改定は栄養にとって追い風となるものでした。次の24年度は、医療と介護のW改定となります。今回の追い風に乗り、次回改定までの2年間できちんと成果を出して、管理栄養士の活動について広く認知していただく必要があります。そのためには管理栄養士は施設で、地域で、医師からこれだけのことがタスクシフト可能であるということを示していかなければなりません。協会としては、そうした活動へのサポートも展開していきたいと考えております。
今回の「つどい」での学びを参加者一人ひとりが各職場に還元していただき、2年後の改定を本当に良い形で迎えることができ、管理栄養士たちが幸せな栄養士人生を送れるようになる––そうした未来に向けた、布石の大会になればと思っております。
どうぞ、一人でも多くの皆さまにご参加いただけることを祈念しております。
東京医科大学病院 栄養管理科 科長
一般社団法人日本栄養経営実践協会 代表理事
宮澤 靖
全国栄養経営士のつどいについてのお問合わせ
一般社団法人 日本栄養経営実践協会